浸炭熱処理
浸炭技術
浸炭熱処理技術は、鉄鋼の表面に炭素を浸入拡散させたあとに焼入れを行う熱処理です。炭素を浸入拡散させることにより、鉄銅部品の耐摩耗性、耐久性、靭性などを著しく改善することができます。
浸炭焼入れ技術は、古くは固体浸炭・液体浸炭の時代があり、現在ではガス浸炭が主流です。さらに、真空浸炭、プラズマ浸炭などの応用技術も開発されており、現在も進化しております。
鉄鋼部品の耐摩耗性、耐久性、靭性などの著しい改善により、自動車部品、工作機械部品、建設機械部品等の、歯車、シャフト類、摺動部品など多くの部位に使用され、産業の発展を支えており、さらに向上する材料熱処理技術です。
当社の特徴
当社は、創立以来浸炭技術の向上を目指してまいりました。浸炭焼入れ加工方法の設定においては独自のソフトを用い、より精度の高い処理技術を確立しております。そのノウハウが、当社の若い技術者にも受け継がれてまいりました。
現在では、全国4工場に置いてバッチタイプ炉及びピットタイプ炉合せて60基以上を有し、幅広いスタンスで浸炭処理を行っております。さらに、低歪・低コスト等の要求を満足するために、当社独自のノウハウを生かし、材料選びや前処理法案等提案させていただき、最善の浸炭熱処理工程の設計に努めております。