窒化処理
窒化処理
窒化とは窒素を侵入拡散させることでAr、Cr、Mo、Ti、V等と硬さの高い窒化物を生成させる処理です。
そのため、組織の変化によって硬化するものではないため、浸炭と比べて歪みは少なくなります。また、処理温度が500~550℃であり、環境にも優しい処理です。
また、その中で部品の一体化、高精度化に伴い歪みの少ない熱処理技術として、雰囲気制御による窒化処理の研究開発が注目されています。
しかし、従来のガス窒化処理では、表層に必要以上の化合物層が生成するため、剥離および寸法変化の原因となります。この問題を解決するため、H2センサーを利用し、窒化ポテンシャルによって化合物層厚さを制御する技術を確立しております。
当社の特徴
雰囲気制御により化合物層厚さも含めた窒化層の組成を管理できるため、要求される機能に対して最適な窒化特性を提供することが可能です。
国内外の鋼種を使用した技術研究所での実験データーを体系的に整備しており、多種多様なニーズに対応することができます。
化合物層厚さを制御することにより、後工程での研削除去工数の削除、エッジ効果の低減、およびコーテングの前処理としても有効に活用することができます。
H2センサーによる新しいガス窒化雰囲気制御
H2センサーを利用した新しい窒化雰囲気制御技術
技術研究所ものづくり補助事業